君と恋した記憶~どんなに遠くても、君が好きだ~
大切な友達~藤樹~
[藤樹SIDE]













俺は・・・・・・一之瀬のことがあまり好きじゃなかった。

恋愛感情の「好き」じゃなくて、クラスメイトとしての「好き」だ。


だって・・・・・・一之瀬は周りからちやほやされていて、勉強はそんなにできなくて記憶力もすごく悪いのに、なんで成績トップクラスなんだってずっと思っていた・・・・・・。

どうせ先生からひいきされているんだろうと思っていてばかりで、一之瀬と流也が恋人同士になった時は、何で?って思っていた。

こんな、頭悪くて小学校レベルの問題が分からないやつ・・・・・・俺は一之瀬のことが、気に食わなかった。





だから、流也から、一之瀬が亡くなったという連絡が来たときは、息が止まると思うくらい、びっくりした・・・・・・。
< 148 / 172 >

この作品をシェア

pagetop