Believe
「どうして気付いてくれないの?なんで笑っていられるの?ねぇ…誰か気付いて………」
そう思っただけじゃ、相手に伝わらなかった。
そして、気付いた。

この世界は、あたしを無視する汚い大人たちと、何も知らないで笑っている無邪気な子供しかいないことに。 だから誓ったんだ。誰があんたたちみたいな人を信じるか、って。二度と信用するか、って………そして、あたしは心を閉ざした。

でも数年後、“今”少しだけ、心を開きかけています。ある人が現れたから。あたしとちょっとだけ似た境遇の人。その人は、あたしをちゃんと受けとめてくれた。
“あたし”という人間を、認めてくれた。人に認めてもらえることが、こんなに嬉しいことだなんて思わなかった。
だから、この作品であたしに似た子がいたら、少しだけでも心配してあげて。そしてもし、心の信号をだしていたら見つけて、言ってあげてください。
「一人じゃないよ」と…
あなたのほんのちょっとの勇気で、誰かを救えるかも知れませんから。
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