君のためなら
男の名前は『ラウ』
女の名前は『ミヤ』
親も友人もいない孤立した2人。
消すことなどたやすいと
王はせせら笑っていた。
しかし、その笑いも不意に途絶えた。
ラウの瞳にこれまで見たことも無い
強固な意志が宿っているのを見たからだ。
ラウという男は王の知る限り
飄々(ヒョウヒョウ)とした遊び人であった。
ただ1人
昔からラウの隣にいたのがミヤだった。
否。
ミヤの隣に付いて回っていたのが
ラウだった。