君の笑顔が涙に変わる時
「それで最終手段で、私がリスカして泣きながら電話をしたら、わざわざハルキさんお姉さんに言っちゃって、お姉さん私の家に来て頬を叩いたの。それで泣きながら、死なないでよ、死なないでよってずーっと。流石に悪い気持ちになって、でもお姉さんとハルキさんが私の家に来るとき話合ってたみたいで、死なないって約束するなら一回だけ、ハルキさんとやっていいよって言われたの。悪いなって思ったけど一回だけやってもらった。そしたら、一回しかやってないのに赤ちゃんできちゃって。2人に言えなくて。だってお姉さんのお腹にもいたから。でもさ、お腹が大っきくなればなるほどかくせるわけなくて、思い切って2人にぶちあけたら、兄弟だねって喜んでくれて、でも腹違いっていうのはあまりよくないから、お互いの子には内緒にしておこうって話になったの。」

「そんな過去があったのですね。話を聞いてる限りだと同い年ってことですか?」

「そうだよ、しかも同じ日に生まれたの。そういうことを考えると腹違いの双子だね。」

「そうですか。今その子って…」

「私も分からないの。家出したきり帰ってこないし、連絡もないし。」

「わかりました。また、何か聞きたいことがあったらここに来ていいですか?」

「もちろんよ。ごめんね、隠しって。またきてね。」

「いえ、話してくれてありがとうございました。」

そいうと、おばさんの家を出た。
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