私の中にあと二人いる【番外編】
「そんな悲しそうな顔するなって
俺も蛍をからかっただけだ。」
恭也は戸惑っていた私に
優しく微笑んでキスしてきた
「えっ…?
からかっただけって…
今日何の日か知ってたの⁉︎」
「あぁ。
俺が先にからかおうとしたんだが
蛍に先越されちまった。」
酷い!
からかうなんて!!
恭也が本気で私のこと
嫌いになったかと思った…!
「そんな拗ねんなよ…
俺が蛍を嫌いになるはずねぇだろ?」
「……それも嘘?」
「エイプリルフールはおしまいだ
これはマジだ。」
「…っ…!恭也っ…!」
私は嬉しくて恭也に抱きついた