雨、冷たくて
一瞬、あたしの意識が飛んでしまった…。



ガクンッ!!


そのまま廊下に倒れ込んだあたしは、

壁に寄りかかっていた。



誰か来てくれないかな…

起き上がる気力すらないんだけど…

そう思っていた時だった。





「先輩?、大丈夫ですか?」



上履きの色であたしが先輩だと気が付いたルイが、


声をかけてきた。



「顔色、悪いですよ?」

< 5 / 72 >

この作品をシェア

pagetop