この俺が幽霊に恋をした!?
「――来栖っ」
「おー吉原」
ひらひらと手を振ったら吉原は心配そうに俺の顔をのぞき込んでくる。
「点数……どうだった?」
「それがさ……」
少し驚かしてやろうかと間を空けたら、それを別の意味に受け取ったのか、吉原は慌てながら「元気出せ来栖」と言ってくる。
「違うよ吉原、俺の点数――80点」
「っへ、80点……?」
目を点にして、信じられないような目で俺を見てくる彼女。
まぁ。これまでのテストの点数が散々だったから、そう思われても仕方ないかもな。
「おう、これまでで最高だぞ」
お前のおかげだな、吉原。