アフター7の婚約者サマ!?


なんて見惚れていると、スクリーンが切り替わり、私達がこの一ヶ月、話に話し合った企画が現れた。


今までの月刊誌のイメージをガラッと変えるこの企画は、正直、お偉いさん達に認めてもらえるか不安だった。


それはグループ内の誰もが感じていることなのに……

みんなの視線を一身に浴びながら、説明する八王子さんの姿は凛としていて、この企画の良さを何倍にもしてくれるように見えた。


「以上で説明を終わります」


八王子さんがマイクを置く前に、パチパチと大きな拍手が沸き起こる。


「八王子くん!面白い企画じゃないか。ぜひ実現してくれ!」

「私も賛成です。プレゼンも含め、実に素晴らしい内容だったよ!」


普段は眉間にシワだらけ、そんな気難しい役員の方々が、目を輝かせている。

満場一致で、企画は実現されることとなり、会議はお開きとなった。

< 3 / 231 >

この作品をシェア

pagetop