この桜の下で…
病と現実
私はダンス部に入った。
楽しみだった部活が始まった。
小さい頃から何かを披露するのが得意だった。
だから練習もさぼらずちゃんとやった。

でも、それは突然だった。

足をタンッと踏み鳴らし、ターンをした時に
重心となる足にピキッと電気が走り、それと同時に脳のどこかでパンッと弾ける音が聞こえた。







その途端視界が真っ暗になって倒れた。








「…じょ…くれ…だい…」



ん?声がかすかに聞こえる。

光をたどっていくと…みんながいた。
《なに…ここ。》

と同時に聞こえた声。

「くれは!!!先生!くれはきづいた!!!」
「よかったー先生心配したんだよ。救急車よばなくてすんでよかったー」

え、なにがあったの??
記憶がない。なにしてたのか、どうしてここにいるのか。まったくわからない。

「あ、ごめんなさい。もう大丈夫なんで帰ります。」

「それはだめだよ。迎えに来てもらわないと」

「結構です。一人で帰れるので。」


なるべく親に迷惑かけたくなかった。



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