ラブレッスン

急かされた答え

今のこの状況は何?




背中が壁にドンとぶつかり、少し揺れるエレベーター内。





ドキン、ドキン…






強くなってく胸の鼓動。






『ずっと…、女性として遠藤さんが気になってたんだ。』





両手を私の顔の両脇の壁にに付いて相田部長の体で囲いを作られる。





その行動にも言葉に更に胸がドキドキと加速していって。





「嘘、言わないで下さい。」





部長の行動に飲み込まれないようになんとか絞り出した言葉に、部長の顔が少し翳ったのがわかった。






『どうして嘘だなんて思うの?』






「喫煙室で白岩チーフと、話してた内容、聞いてしまったんです。

たいして思ってもないのにメガネない方が似合うって言ったんですよね?

それなのに私が気になるだなんて…

…お世辞ならもういらないですから…」





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