ラブレッスン
その日は部長の車で和食屋へ連れてかれて食事を済ませて家まで送ってもらった。





「ごちそうさまでした。それじゃあ失礼します。」





車のドアを開き降りようとした時肩を捕まれ振り返った。





『明日から変に意識したりしないで今まで通りに接して構わないから。

遠藤さんが公にしても平気だと思うまで内密にしておくよ。』






「いいんですか?」





問いかけた私を見て苦笑する相田部長を見て、答え方を間違ったかしらと後悔した。






『僕は結城くんのように無理強いするつもりはないよ。

って、答えをもらうときは少し強引だったかもしれないけどね。』





答えに困って曖昧な笑みを浮かべることしか出来ない。





< 178 / 360 >

この作品をシェア

pagetop