ラブレッスン
LESSON 3
気付きたくなかった感情
カツ…カツ…
ヒールの音がひとつして、女の人が一人で屋上に来たとわかる。
近づいてくる足音に焦って飛び出そうとした私を結城歩が制して耳元で小さく早口で話した。
『由宇さんはここで動かないでいて下さい。
大丈夫。由宇さんの幸せはちゃんと守りますから心配しないで下さい。
それじゃまた明日…。』
それだけ言うと、私の顔を見て笑って頷き、屋上の入り口へ、一人陰から出ていってしまった。
私の幸せを守るとか…
やめてよ…そんな風に言わないで…
気付かないようにしてたのに。
ついさっきまではそんなはずないって
気の迷いなんだって言い聞かせてたのに。
そんな言葉言われたら…
嫌でも気付いてしまうわ。
ヒールの音がひとつして、女の人が一人で屋上に来たとわかる。
近づいてくる足音に焦って飛び出そうとした私を結城歩が制して耳元で小さく早口で話した。
『由宇さんはここで動かないでいて下さい。
大丈夫。由宇さんの幸せはちゃんと守りますから心配しないで下さい。
それじゃまた明日…。』
それだけ言うと、私の顔を見て笑って頷き、屋上の入り口へ、一人陰から出ていってしまった。
私の幸せを守るとか…
やめてよ…そんな風に言わないで…
気付かないようにしてたのに。
ついさっきまではそんなはずないって
気の迷いなんだって言い聞かせてたのに。
そんな言葉言われたら…
嫌でも気付いてしまうわ。