ラブレッスン
「どうして沢木さんと会うようにお願いするのか聞かれて…。

ミスしたのを助けてくれたお礼に結城さんとの事を頼まれたって説明は良くないイメージ残りそうだったからつい…」







『えー?私の為にすみませーん!!

でも驚きました!薄々は気付いてましたけど、遠藤さん部長の事…

私協力しましょうか?そういうの得意なんですよ!』








ちょ…冗談でしょう?






そんな事されたら困るわ。







「わ、私は自分で何とかするから!

お願いだから何もしないで?」






慌てて言った私に不服そうな顔の沢木さん。







「お願い。もしギクシャクしたら仕事手につかなくなっちゃうから。」








『…わかりました。でも、その気になったらいつでも声かけて下さいね?

その時は私、全力で協力しちゃいますからっ!!』







布巾を片手に足取り軽く給湯室へ向かう姿に苦笑いしか出てこなかった。







プロポーズを断った後に、沢木さんにそんな行動されたらたまったもんじゃない。






私も相田部長も困ってしまう所だったわ…。




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