ラブレッスン
『“惚れる事はない”って言葉も、ヤキモチから来た言葉なんじゃねーの?』






マサに言われて少し考えてみたけれど。






あの時ヤキモチ妬く様な出来事なんて何もなかったはず。







『考えるより本人に聞いてみた方がいい。

歩に電話してここに来てもらおう。』






マサが携帯のボタンを操作し始めて慌てた。







「ま、待って!心の準備がっ…」






立ち上がって阻止しようとする私を沢木さんが間に入って止めてきた。







『遠藤さん、いい歳して往生際が悪いですよ?

私のせいで二人がこじれたままなんてスッキリ結婚できないじゃないですか〜。
いい加減結城さんと向き合って下さい。

二人には幸せになって欲しいんです。』








最後の方は真剣な顔でそう言ってくれた沢木さんだけど…




一言余計だってば!






悪かったわね!年甲斐もなく往生際が悪くてっ。





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