ラブレッスン

重なりあう気持ち

『…いつ気付いたんですか?』





頷いたまま俯きながら尋ねられる。







「ついさっき。自力で思い出したわけじゃないの。

マサに聞いたのよ。…学校に置いてあるアルバムで私を探したことあるんでしょう?

どうして素直に聞いてきてくれなかったの?」








尋ねた私を一度見上げてまた俯く。








『…言って…しおりを返したら…それで由宇さんとの接点はなくなってしまうから…』








私との接点が欲しくて黙ってたの?








『最初は確証がなかったから。だけどやっぱり由宇さんが、そうだって知って、一度はすっとぼけましたけど、その後すぐに言おうとしましたよ。でも……』







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