ラブレッスン
それだけ言ってとっとと屋上から出ていこうとする。




「何言ってるのよ!?返しなさいよ!?」





慌てて追いかけようとする私に、いきなり向き直るから、驚いて立ち止まってしまう。





『返して欲しいなら…俺の言う通りにしてもらえます?』





「な、何よ言う通りって…」





金銭でも要求したいのかしら。




ものを拾って届けたら1割り貰えるっていうものね。




『俺、遠藤さんに興味が出てきました。

黙って俺にすべて任せてもらえませんか?』





「ま、任せるって一体……。」





どうしてこんなに言葉が足りないのかしらね?
言ってることがわからないわ。





『俺が由宇さんを変えていってあげるよ。』






「…はあ!?」





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