ラブレッスン
『今は持ってません。
だってそれだと思って持ってきたんですから。』





「まさか最初から返さない気じゃないわよね?」





睨み付ける私に両手を少し上にあげて肩をすくませる。




『ひどいな。大切な形見だって聞いてるんですから、ちゃんと返しますって。

ただ今は持ってないだけです。

お詫びにその美容室紹介します。知り合いが働いてるので由宇さんの事伝えておきますから。』






「結構ですっ!!そんなの要りません。

それより気安く名前呼ばないでくれる?」





『どうしてです?』





小首を傾げて見せる顔は、可愛らしいけど
性格は全っ然可愛くないわ!




「そんなの決まってるでしょ?名前で呼ばれてるなんて周りに知られたら変に誤解されちゃうじゃない!」




そう言うと、『ああ、なるほど』って納得したような顔をした。




本当に誤解されるって気がついてなかった??



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