ラブレッスン
「じ、自分で着替えるわよっ!!」





後ずさって言った私に満足そうに笑って見せた。





悔しい…




お礼なんて言うんじゃなかったわっ!!





渋々マサと呼ばれた美容師に付いていき小さな鏡のついた部屋に通される。





パタンとドアを閉められて、靴を脱いで畳の上に上がる。





メガネ、髪型だけでなくて服装までも。




普通そこまで全てを変えようとする!?





ブツブツと文句を言いながら、紙袋から洋服を取り出した。





「……コレに着替えなくちゃいけないの?」




渡された紙袋の中には


深めに開いたUネックの白いキャミソール付きのTシャツとストール。

それに黒のセミワイドパンツが入ってた。



派手ではない色にホッとしたのも束の間で。




まずは上からと来ていたカーディガンとブラウスを脱いで

袖を通そうとした瞬間に気づく。




コレ…キツそうなんだけど…着れるかしら……



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