ラブレッスン

落ち着ける空間

『昨日はありがとうございましたぁ!!』





翌日の朝、職場へ着くといの一番で沢木さんに声をかけられた。





それを軽い会釈で受け流して席に鞄置いて給湯室へ向かう。





バケツに水を張って、雑巾を濡らし搾って
デスクの上を拭き始めた。



沢木さんは鏡を見ながら口にグロスを塗っていて
全然手伝う素振りを見せない。



来た当初、指示したら
『お茶汲みは私がやるので朝の雑巾掛けは勘弁してください』



ってやんわり拒否された。そしてお茶汲みも最初だけで、今では私の仕事。



きっと言ってもうまいことはぐらかされるなら、もう何も言うまいと諦めた。






さっと軽く机を拭いてきながら、部長の席へと移動する。





相変わらず綺麗に整頓されてるわね。
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