麻美ちゃんと女好き王子
その先輩の名前は、高瀬秀哉(しゅうや)。
テニス部のキャプテンで、容姿も性格も良いため女子達に凄くモテる。
まさに、麻也くんとは逆でテニス部の王子様的存在。
麻也くんがテニス部に入部して少し経った頃に初めて会って、
顔はカッコイイわ性格は優しいわでまんまと心を奪われてしまったのだ。
ちなみに、あたしの高瀬先輩への気持ちは麻也くんも知っていて、この恋を応援してくれている。
でも、ただこの恋には厄介なことがあって…。
あたしが高瀬先輩を前に顔を赤くしていると、高瀬先輩はあたし達の傍にやって来て、言った。
「麻美ちゃん、いい加減麻也に告りなよー。
君ら見てるとほんとにもどかしいから、」
「い、いえ!あたしと麻也くんは、そんなわけじゃ…!」
「いやいやいや、隠してもムダだかんね。ちゃ~んと知ってるんだから、俺は」
「…~っ、」
そう。
肝心な高瀬先輩が、あたしと麻也くんの関係を誤解してしまってること。
それが厄介で、あたしはもう毎日のように高瀬先輩にこんなことを言われているのだ。
それに、学校内でもあたしと麻也くんの噂は後をたたないし、疑惑は大きくなるばかり。
まぁ、それでも。
麻也くんのことは、友達として大好きなんだけど。