くの一反省帖〜お殿様を守れ、オー!〜
「あ〜もう殿のスケベ!」

朧のヤツ真っ赤な顔してヘソ曲げちゃった。

「狭霧、朧、白雪…十兵衛の指揮の元余を守る為懸命に働いてくれた事は全て聞いておる。改めて礼を申す」

そう言って深々と頭を下げた。

ケチな福岡藩でもさすがに殿様だねぇ

伊達に52万石なんかやっとらんわ

「殿様が私達にお礼を言うなんて夢みたい」

白雪みたいな子には、それだけで感激だろうが

「あたしは新しい着物と甘い物が欲しいな」

なんて言ってみた。
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