くの一反省帖〜お殿様を守れ、オー!〜
「もし罠としたら…敵の狙いは?」

十兵衛の疑問に、さっきまでおはぎ食べてた狭霧が

「黒田家の改易を狙った陰謀…」

と静かに呟いた。

「陰謀?狭霧殿一体どういう事でござる」

「おそらく敵の狙いは黒田家中に情報を掴ませる事だと思う。となりゃ当然家臣一同動くであろう」

「殿が危険にさらされてるとなれば取る物も取らず駆けつけまする」

十兵衛が、当たり前と言わんばかりに返答すると

「黒田家臣団が東に上れば…謀反の疑いアリで改易の対象に出来る。藩が動かなければ…暗殺計画を実行する」

狭霧の説明に十兵衛の顔は、みるみる赤鬼の如き形相になった。
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