続・エレベーター

ささやかな願い

美香のお母さんに挨拶をして、わたしは美香の家を後にした。


相変わらずエレベーターは動いていなかったので、わたしは階段で1階まで降りた。


わたしは美香のお母さんの言葉をずっと考えていた。


一人間、認めたくないことがあると、全て悪いほうへ考えてしまう一


そう…かも知れない。



わたしもずっと、悪い方へ悪い方へ思考が向かっていた。


もし、美香からのメールや電話が…ただの悪戯だったとしたら?


美香は「携帯を落とした」と言っていた。


そして「あの男」も「携帯を拾った」と言っていた。




< 51 / 82 >

この作品をシェア

pagetop