続・エレベーター
わたしは美香のお通夜の夜、美香宛てに「美香の分まで生きる」ってメールを入れている。


後からかかってきた電話で「携帯電話の持ち主は死んでいる」とも言った。


タチの悪い悪戯…そう思えば全てつじつまが合うのでは無いか…?


じゃあ…あの眼球は?


いつも頭の中に響いてる、携帯電話のコール音は…?


1階に着いたわたしは、そのまま自転車置場に出て行った。


今は眼球も見えないし、コール音も聞こえ無い。


「死んだ人に呼ばれる」


それは、わたしの気のせいなの?


自転車置場から、空を見上げる。





< 52 / 82 >

この作品をシェア

pagetop