アイザワさんとアイザワさん

②『嫉妬』してます。


1月20日。
私達は一緒にデイサービスに遊びに来ていた。


ここに来る前に、ある程度予想はしていたんだけど……以前から居たスタッフの皆さんは、私の隣にいる人が別人のように変わっていたことにものすごく驚いていたようだった。

あっという間に相澤はスタッフの人達に囲まれちゃって……


……おーい、私も居るんですけど?といった事態になっていた。


あまりの分かりやすい反応に力が抜けた。
まぁ……こうなるとは思ってたけどね。うん。

……でも、やっぱり面白くないなぁ。



「樹、大変なことになってるね。」


「あ、瞬先生……」

気づくと瞬先生が後ろに立っていた。


「まぁ、仕方ないですよ。普通びっくりしますよね。……私だって半年間一緒に働いてても、レオ先生と店長が同じ人だって気がつかなかったんですから。」


「でも『面白くない』って顔はしてるけど?……ヤキモチ?」


「そうですね。……店長が最初にうちの店に来たときも、常連さんがみんな店長目当てに店に来るようになったんですよ。女性客が急に増えたりして……結局みんな顔がいい人に接客してもらえるほうがいいんだな、って思って。……あれ?これって私、何に妬いてるんでしょうね?」


「はは。初花ちゃんって面白いよね。最初は樹に嫉妬してたんだ。で、今は周りに妬いてる。なかなか複雑な感情だね。」


瞬先生は笑いながらも、私の『面白くない』感情を、それはそれは冷静に分析した。

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