病院嫌い〈2〉

直輝 side





『…おはようございます!』



『おはよう。 昨日は夏帆がごめんな
呼び出されたんだよな。 
あのあと寝たのか…?』



医局に入ると、春樹先生が心配な表情で俺に話しかけてくる



『そのことなら全然大丈夫です
あのあとも寝ましたので…』




夏帆といっしょに……とはさすがに言えなかったけど…




『…そうか。 よかった
夏帆は大丈夫なのか…?』




『とりあえず落ちついて寝ていましたけど
また発作が起きるかもしれないので
しばらく入院させて治療をします』




『いろいろと夏帆が迷惑をかけるけどこれからもよろしくな』




『もちろんですよ。
それから俺、夏帆と付き合うことになりました』



『そうなのか?!
まあ直輝が夏帆のことを好きなのは
なんとなく気づいてたけどな』



『気づいていたんですか?!』



『彩夏も、もと俺の患者だったから
すぐにわかった。 
あっ、それから夏帆は彩夏に似ているし
何をしでかすかわからないから気をつけて』




『春樹、ちょっとそれどういう意味…?』




春樹先生がそう言うと怒ったように
話に入ってくる彩夏先生……
























< 117 / 150 >

この作品をシェア

pagetop