病院嫌い〈2〉

夏帆side



ピッ……ピッ……ピッ………………



『ん、…?』


規則的な音を聴きながら目が覚めた


なんか、手が温かい……



見てみると直輝先生に手を握られている。
側にいてくれたんだ。



『直輝…先生……』


やっとのことでその一言を言う



『夏帆っ!

目が覚めたのか!!

本当に良かった!

よく頑張ったな!』



直輝先生に優しく撫でられると
嬉しくて涙が溢れ出てくる



『夏帆、どうしたんだ…?』



『…ごめんなさい
嬉しくて……』



そう言うと微笑みながら



『そうか。
傷が治ったらすぐ退院できるから

あと、それから手術が終わってから
言うって話あったよな。』



『…うん』


なんだろう……?
すごく気になる







< 149 / 150 >

この作品をシェア

pagetop