病院嫌い〈2〉




『……………………彩夏……大丈夫か』









『グスッ ヒック ヒック ごめんなさい
私……………ベッド上で ………吐いたりして』









春樹に申し訳なくて次から次へと涙が出る
春樹も寝るベッドの上で吐くなんて私……最低だ。










『そんなこと気にするな
辛かったんだろ。俺の方こそ本当にごめん
彩夏がこんなに苦しんでいるのに気づいてあげられなくてずっと我慢させて…………』










そう言って私を抱きしめる












『……春樹  グスッ ヒック ヒック』











『……どうしたんだ
辛かったら何でも言えよ。 
絶対にため込んだりすんな』









『……………苦しい……………辛い ヒック 
吐き気が治まらないし、もうやだよ』













『………辛いよな
ごめんな何もできなくて
でも、苦しいことがあった絶対に言って欲しい』












春樹の言葉はいつも私を安心させてくれる










『……ありがとう
ベッド掃除するから 』







 


『俺がやるから彩夏は座ってな
まだ辛いだろ』










『……でも 汚いから………』











『俺は汚いなんて思ってないから大丈夫だ』











そう言って微笑んでくれる春樹











春樹が旦那さんで本当によかった……と思った瞬間だった













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