理屈抜きの恋
「涼さん。」
「くっ…。」
「あはは。真っ赤!」
「だぁー!もう!帰さなくちゃいけないからこの程度で済まそうと思ったのに。俺を煽るならこのまま襲うぞ?さっきの続きだ。」
「そ、それは無理ですっ!」
私が慌てたことで一気に形勢逆転。
副社長は余裕の表情に変わり、私の頬から首元までをゆっくりと指先でなぞり始めた。
その刺激に身体がビクッと反応してしまう。
「身体の方が素直だな。」
「準備が…」
「準備?そんなもの男に任せろ。」
「そうじゃなくて…心と体の準備が出来ていません!そ、そ、それに帰らないと!」
遅くなると副社長が連絡したけど、あまりにも遅過ぎたら心配する。
「キス位、してもいいだろう?」
「もういっぱいいっぱいなんですけど!?」
「君が社内では節度ある行動を、とか言うからずっと我慢してきたんだ。キス位、許して貰わないと社内で襲う。」
「んっ…」