課長と私
「あ、あのー…このサークルってこの場所であってますか?」
「あ!もしかして新入生の子?」
建物の入り口にいた男の人に声をかける秋穂。
どうやら同じサークルの先輩らしい。
「やった!女の子!しかも2人!!」
「え!?まじで!!うわー嬉しい!あ、こっちが部室だよ!」
一瞬にして目がキラキラした。
そんなに女性がいないサークルなのだろうか。
あまり年の変わらない男の人が2人、私と秋穂を部室へ連れて行ってくれた。
「お、連れて来たね。」
「そうなんだよー!女の子2人!」
受付のような机に優しそうな男の人が座っている。
落ち着いた雰囲気を持ち合わせていた。
隣にいる秋穂の様子がちょっとおかしい。
口元を手で隠している姿を見ると、どうやら受付の人がドストライクらしい。
「あ、あの!!入部希望です!!」
「本当?嬉しいな、見ての通り女の子が少なくてね…あ、俺は和田です。4年なんだけど…部員募集に協力してるんだ…。」
「就職活動ありますもんね…あ、私は清水秋穂です!こっちは須藤楓です。」
「ちょ…秋穂、私まだ入部するとは……よろしくお願いします…。」
「須藤さんね。よろしく。…おい、亮…いいかげん仕事しろって。
さっきから気になってはいたが、和田さんの隣にもう一人机に突っ伏して寝ている男性が一人。
和田さんの肘で突かれ、ようやく顔をあげる。
「……何。」
「何じゃねえよ。お前が寝てるとノートに名前が書けないでしょ。」
「…ごめん。」
眠そうな彼がノートを少し前に出した。
よく見ると、こっちの人も綺麗な顔立ちをしている。和田さんもイケメンだけど。