体から堕ちる恋――それは、愛か否か、
優は美弥を抱いても抱いても足りなかった。

肌を合わせ、体中にキスをして、唇や舌で彼女の体をからめ取っても、まだまだ足りなかった。
美弥が体をそらし、声を上げ、息を吸い、息を吐く。
自分に反応する美弥のすべてに熱くなり、心が震え、そしてもっともっと好きになるのだ。

「離れられない」
優は心の中でつぶやいた。
< 154 / 324 >

この作品をシェア

pagetop