囚われロマンス~ツンデレ同期は一途な愛を隠せない~


私が犯した馬鹿な行為は、きっと私に一時の幸せの代償として、大きな痛みを残した。
幸せすぎた一瞬と引き換えに残された傷は、時間が経つごとにじわじわと痛みを増し、身体中を包むのだと思う。

及川に触られた場所からきっと、啄まれていくんだろう。

今朝、及川に嘘をついた時から始まっている痛みの浸食がじくりと疼くのを、コーヒーの香りの中感じていた。








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