囚われロマンス~ツンデレ同期は一途な愛を隠せない~



大崎くんの事をあまり放っておくのはマズイんじゃないか、みたいな事を及川は言っていたけれど。

だからって、返事はいいですってあんな清々しい笑顔で言った大崎くんに、わざわざ、好きじゃないしこれからも好きにはならないし付き合えない、なんて事を言うのはどうかと思うわけで。

大体にして、大崎くんがどれだけ本気で言ったのかも分からない。
だったらもう、放っておいて気にしないのが一番だと思う。

……例え、周りが茶化してきても、だ。

「決起集会の後、深月さん二次会来なかったけど……まさか大崎くんと盛り上がっちゃったとか?」

月曜日の朝一番、そんな話題を持ち出したのは花岡さんだった。

まぁ、及川狙いの花岡さんからしたら、私が大崎くんと恋仲になるのは願ったり叶ったりなわけだし、当然何かしら言ってくるんだろうなぁとは思っていた。

けれどまさか、職員が八割がた揃っている朝のオフィス内でそんな事言い出すとは思っていなかっただけに、内心動揺する。

更衣室でも一緒だったのに、その時に言わないってところが憎たらしい。
わざわざ人の目がある今話しかけて、周知の仲にしてしまおうだとかそんな作戦だろうけど……憎たらしい。


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