囚われロマンス~ツンデレ同期は一途な愛を隠せない~


「深月さんは、熱しやすくて冷めやすいでしょ」

『でしょ』なんて。
決めつけにかかってくるのはやめて欲しいなぁと思いながら「さぁ、どうですかね」と答える。

実際自分ではよく分からないけど……特に熱しやすさも冷めやすさも感じた事はない。

でも、及川との事で言えば、一年以上も片思いした挙句、告白遮られてから五か月もまだ好きなのだから、冷めやすくはないと思う。

そもそも、そういう期間の長さだとかに基準がないからなんとも言えないけれど。

……及川とは。
話しかけないでって言った金曜日から、月曜のお昼休みを迎えた今まで、今のところ一度も話してはいない。

そういえば、金曜日の夜。
私はあのままホテルを出てきちゃったけど、及川はどうしたんだろう。

先払いだったし、泊まったのかな。

部屋とかもう見渡す状況でもなかったから、よく覚えてはいない。
でも、なんだか部屋の中までお伽話の中にでも出てきそうな感じで可愛かった気がする。

子どもの頃から、中に入ってみたい!って言ってたくらいなんだから、しっかり見ておけばよかったなぁとぼんやり考えてから、まぁいっかとため息を落とした。

そんなの、どうでもいい。

「ところで、山羊座はどんな人なんですか?」

色々聞かれるのも面倒だなと思って、向けられた矛先を弾いて疑問を返す。
すると、花岡さんは嬉しそうな顔で語りだした。

「ナイーブな感性や、ロマンを愛する心を持っているんだけど、それを表には出さずに奥に秘めてる、みたいな感じよ。
恋愛においてはしっかり者で、男性を影ながら支えるんですって。
本当、私そのままよねー」


< 97 / 194 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop