囚われロマンス~ツンデレ同期は一途な愛を隠せない~


はは、って乾いた笑いを浮かべながら、星座なんてあてにならないなと内心毒づく。

あえて言うなら、恋愛においてはしっかり者って部分はそうかもしれない。
でも、それだって、しっかりっていうよりはちゃっかりだとか、そういう言葉の方が合いそうだし。

花岡さんの恋愛はもっと、人を貶めてでも何がなんでも恋人の座をゲットしようとするという熱意に溢れる……みたいな表現の方が合っているように思う。

自分の幸せのためなら、他の人間の不幸などなんとも思わない、とか。

「もしね、恋人とかに不満があっても、限界まで耐えて簡単に別れたりしないんですって」
「あたってます?」

「んー……どうかしら」と苦笑いを浮かべる花岡さんは多分、嘘でも当たってるとは言えないんだろうなと判断する。

それもそのハズだ。
特別仲がいいわけでもない私でも花岡さんの彼氏を三人は見たから、スパンは長くても一年ってところだし。

ただ、彼氏がいる間も及川へのアピールは止む事はなかったから、そこだけは一途っていえばそうなんだけど……。

冷静に考えると少しおかしいなと思うものの、そこはもう気にしない事にする。
花岡さんはそういう人なんだって思うだけだ。

「逆に牡羊座は、この恋が間違いだったって思ったらすぐに振っちゃうのよね」

「あたってる?」と聞いてくる花岡さんに、少し黙ってから「いえ」と首を振った。

「えー、今までの恋愛全部にそう言える?」
「言えますね。そもそも、今までした恋愛全部、一度も間違いだなんて思った事ないです」


< 98 / 194 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop