強引な彼との社内恋愛事情*2
雪溶けて、さよなら

返事ないな。とスマホを見て思った。


たぶんいると思ったのに、家の灯りが広重の部屋の窓から漏れることもない。


どうしよう。


電話をしたのに、でなかったし、エントランスから、インターフォンを押してもでなかった。


ちょっと、待っていよう。


昼間、広重をシカトした罰かもしれない。


一度、外に出る。ちょっと冷えるな。寒い。夜空を見上げる。風が吹くと、切るように痛いから、雪が降ってもおかしくない空気を肌で感じた。
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