死にたがりの私と 生きたがりの君


「しばらく……このまんまで居たいな」


「えっ?あ、いーよ大丈夫だよっ!」



楓が私に甘えてる…………!?


いやいやいや、
なに考えてんの私!
単に起きてるのが辛いんでしょ!!


でもこっちばかりドキドキしてると
なんかズルくて悔しいから、
私はそっと頭を撫でてみせた。


「やだ美桜、お母さんみたいだよ?」


え……お、お母さん………?
私、"彼女"なのに…………。




───あれ、そう言えば……。


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