明日へのラプソディ

そして、私達と距離を置いて座ろうとした甲斐くんに、

「おい、こっちに詰めて座れ」

って、しゅうちゃん。そう言われて、甲斐くんは私の隣の席にやって来た。うっ、無意識に身体が甲斐くんと距離を取るように、香山さん側にクネッと寄ってしまった。そんな私の様子に気づいたのか、

「…ども」

と、甲斐くんは私にひょこっと頭を下げてから椅子に座った。

「あ、いえっ」

思いがけず声を掛けられ反射的に私も声が出て軽く会釈して顔を上げたら、超至近距離で甲斐くんと目が合った。

「…」

うっ、男前だ。そして、お互いカウンターの方に向いたと思った、その瞬間、バッ!と勢い良く甲斐くんがこっちを二度見したのがわかり、思わずつられて甲斐くんの方を見る。すると、そこには、

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