明日へのラプソディ

隣に並んで昼食を取りながら、テーブルの上の二人の間辺りに私の携帯電話を置いて『当選メール』の内容を確認。

「何人ぐらい当たったんだろうね?」

「当たった人は300人で、ペアで入れるので、参加者は600人ですかね」

「600人かぁ。結構多くない?」

「主任」

「何?」

「結構厳しいですね」

「そりゃそうでしょ。多分、このファンミーティングとやらに行きたいが為に、限定盤を何枚も買った子もいるんでしょ。どうせ大した人数当たんないんだったら、もっと100人ぐらいでプレミア感出したっていいじゃない。だって極秘のイベントだって言ってなかった?」

「ごもっともですが、やっぱり少しでも多い方が当たる確率は高いから、ファンは嬉しいんじゃないでしょうか」

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