My hero 〜種明かしをしよう〜
あれから10年以上経った。
今でも時々、あの日々を思い出す。
私がヒーローに誓った約束。
それはヒーローの奥さんを守るということだった。
1人なる彼女を、ひとりきりにさせないこと。
家を出るまでの、7年間
私はヒーローの家に棲みつき、彼女と2人で暮らした。
それまでは記憶が薄かった彼女と思い出は、7年という月日を毎日共に過ごしたことで、色んなものを教えてくれた。
実はヒーローより、奥さんの方が強くて、寂しがりやなヒーローより肝が据わっていたこと。
料理上手で、私の好きな料理をすぐに覚えてくれること
習字の師範、お茶に、お花の教室に通って、着物の着付けも完璧。
本当は幼稚園の園長先生で、引退してからも生徒だった人たちにとても慕われていたこと、
でも実は、誰より現実主義で、夢とかはあまり持たないかんじ。
喧嘩も数え切れないくらいした。
でもそれに負けないくらい沢山2人で笑った。
大学に受かった時、滅多に泣かない彼女が、涙したこと。
離れた今でも、時々電話で頼る私は、
きっと、自分があの時誓った以上に
彼女はかけがえのない存在になっている。
そんなことを気付かせてくれたのは
間違いなく、ヒーローだ。
ヒーローが大事にしていたこと
少しだけ、分かってきたかな?
ずっと、ずっと
私にとってのヒーローは変わらないまま
沢山の愛情を注いでくれて、ありがとう。
みんなを守ってくれてありがとう。
ずっと大好きだよ
いままでも、これからも
あなたは、私の最大のヒーロー


