My hero 〜種明かしをしよう〜
それから、毎日夜になると、1人で泣いてしまった。
どうしようもない現実をずっと受け入れられなかった。
もう形がなくなった後でさえ、その存在がいたことをぜったいに、自分の中で無くしたくなかった。
ヒーローにもらった沢山の思い出に囲まれながら
もっと話したかったこと、優しくしたかったこと、聞きたかったこと…
ごめんね。と何度空に向かって伝えただろう。
海に手紙を送ったのは、いつだったか。
ヒーローがいない日々をようやく受け入れるようになってから、自分の決意のために
大好きな海へ行って、ヒーロー宛の手紙を託した。
内容は覚えていない。
ただ、きっと守るべきこと、そして感謝の気持ちを書いていたと思う。