大っ嫌いだ、ばかやろう!-最強ヤンキーの不器用な溺愛-
「………ちなみに、中間テストは何点だったの?」


「あ? 13点だよ!」



―――マジで?


ってことは、29点もあがったわけか。



「それはすごい!」



あたしは心から拍手をした。


がんばって教えたかいがあるってものだ。



「赤点は大丈夫そう?」


「あー、平均がたしか50点ちょいだったから、赤点はないだろ」


「そっか。じゃ、夏休み補習うけなくていいんだ。よかったね」



笑いながら見上げると、龍生は頬を赤くしてそっぽを向いた。



「………あー、えーとな、鞠奈」



龍生が頬をぽりぽり掻きながら、ぼそぼそと言う。



「ん? なに?」



「おめー、今日の放課後、ひまか?」



「え? うん、ひまだけど。

なになに、テストの復習でもするの?」



「ばっか、んなわけあるか!

しばらくは英語の勉強なんかしたくねえよ」




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