大っ嫌いだ、ばかやろう!-最強ヤンキーの不器用な溺愛-
「最終的には、6人か7人のグループを6個つくることになるから、頭に入れといて。

で、とりあえず、まずは自由に仲良いやつらでくっついて、それくっつけて人数合わせるから」




高田くんの指示に従って、みんなががたがたと席を立ち、仲良しグループで固まりはじめた。



あたしはもちろん、有香と組む。


席替えをしてすぐ後ろの席になったから、移動しなくていいから楽だ。



それから、4人で組んでいた女子グループとくっついて、ちょうど6人になった。



でも、そんなにスムーズにいかないところも、もちろんあって。


人数が足りなかったり、多すぎたりして、どこと組めばいいのかときょろきょろしている子たちがけっこういた。



男子はわりとスムーズに決まったけど、女子はやっぱりこういうのは難しい。


やっぱり仲良い子たちと離れたくないもんね。




そこで、高田くんがすかさず口を開いた。




「じゃあさ、申し訳ないけど、大山さんたちのとこ、二人二人に分かれられる?

そしたら、どっちかが土井さんたちとくっついたら、人数ちょうど合うからさ。

それでなんとかなる?」






< 62 / 248 >

この作品をシェア

pagetop