大っ嫌いだ、ばかやろう!-最強ヤンキーの不器用な溺愛-
「佐伯は先輩の子分なんかじゃありません。

ちゃんと自分の意志をもって生きている女の子です。

先輩が思い通りに扱っていいことはないんです」



毅然とした表情、凛とした声。


あたしは拍手喝采を送りたくなった。



でも、龍生の剣幕に気圧されて、何も言えなくなる。



「あんだとぉ!?

てめー、ふざけんなよ!!


鞠奈はなぁっ!

ガキんころから俺のも………あー、うー……、俺の………ゲボクなんだよ!!」



龍生はなぜか途中からしどろもどろになり、それでも最終的には持ち直して、ふんぞり返ってそう言った。



高田くんが眉をひそめる。



「………下僕って……それはあまりにも失礼です。

佐伯はあなたの使用人なんかじゃありません。

今までも、これからも。

ですので、佐伯のことを一方的に呼び出したり、彼女に対して乱暴な口のききかたをしたりするのは、金輪際やめにしていただきたい」



………うわーお。


やばい、めっちゃかっこよくない!?


まるで映画かドラマみたい!



あたしは驚愕と感謝のいりまじった目を高田くんに向けた。




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