催涙雨。



そして聞こえてくる2人の声。


何を話しているのだろう?



不思議に思いながら近づく。



そして、聞こえてしまったんだ。



菜々「ねぇ、もうやめない?」

晴樹「あ?」

菜々「あの子といるの、なんだか怖い」



…あの子?誰の話?



聞こうと思い近づいた私に

聞こえた名前。



晴樹「あぁ、麗か。」



その名前に足を止めた。



菜々「だって怪我してるのに

へらへらしてるんだもん…」



晴樹「あれは流石にキモいよな…」



笑顔でいたのは

精一杯の強がりのつもりだった。

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