駅のホームで会いましょう
じゃあ、始めよっか。相手を倒したほうがひまりちゃんを貰う。これでいいね?」

「ひまりはものじゃねぇ。」

「うるさいな。こっちからいくよ!」

そう言うと俺の腹目掛けて攻撃してきた。一発目から本気じゃん。それなら俺も…こうして殴り合いは続いた。






「君、意外だね。」

「何が?」

「ひとつのことに、こだわらなそうなのに。」

確かに、今までは、諦めることが多かった。それでいいと思ってた。でも、

「…ひまりのことだけは諦められそうにないんだ。」

今も、心配そうにこっち見てるし。こんな顔させたくない。

「だから、お前に負けるわけにはいかないんだよ!!!」

俺は最後の力を振り絞りこいつの顔を一発殴った。すると、目の前にあったこいつの体は、崩れ落ちるかのように、地面へ倒れこんだ。

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