パラレル
翌朝、二日酔いでガンガンと殴られたように痛む頭を抱えながら、ふと机をみると、昨日開いたままだったレポート用紙が閉じられ、その上にボールペンが置かれていた。
ページを開くと、そこには綺麗な文字で、

『どういたしまして。気分良くなった?』

と昨日自分の書いた文字の下に加えられていた。

涼しい風を頬に感じた。
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