生贄投票
まともな説明も受けていないまま、姉のスマートホンを押し付けられて、タップさせられる。


孝史がタップをすると、数字が減っていく。

100万回まで、後95万737回、次に押すとまた一つ数字が減る。


リミットがいつまでなのか分からないけれど、何とも気の遠くなりそうな話だ。


母の話は要領を得ないが、何となく分かったことは、生贄投票というのに、姉のクラスメイトたちが投票をさせられ、姉が票を集めた為に、生贄に選ばれてしまった。

そして生贄を回避する方法というのが、この許しを請うというのを、100万回タップするということだと、孝史はそう理解した。
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