生贄投票
「やりすぎだよ涼花」


斜め後ろの席の、佐々木妃佳里が咎める。


「何言ってんのよ! じゃあアンタは、アタシがまた殴られりゃよかったって思ってるの!」


「いや、そんなことは……」


突然怒鳴られたから、妃佳里はビビって後ろにのけ反った。


「じゃあ黙ってなさいよ!」


涼花が目を剥いて睨む。


「いや、でも……」


「アンタたちもよ! 言っとくけど、アタシに投票したら、神様がどうのこうのする前に、投票したヤツ全員、アタシがぶっ殺してやるから!」


涼花は手に持ったカッターナイフをチラつかせて、クラスメイトを見回した。
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