生贄投票
死刑執行の日がいつか分からないまま、木曜、金曜と時が過ぎていく。


明里も華音も、学校に行く気力を無くして、自分の部屋にこもっていた。


精神的にかなり追い込まれている華音にとって、今はクラスメイトとのＬｉｎｅのやり取りだけが、僅かな救いとなっていた。


もしそれがなかったら、恐怖と不安に耐えかねて、すでに自殺していたかもしれない。


そんな華音だから、つねにスマートホンを手にしていた。


何とか助かる方法が無いかと、インターネットで色々探してみたり、

今自分の身に起こっていることを、色んな掲示板に書き込んで、アドバイスを得ようとしたけど、残念ながら今のところ何の進展も無い。


死刑執行がいつなのか分からないけど、刻一刻とそのときが近づいているのだ。


次の投票開始は、月曜日の深夜。


そして日曜日の夜。華音のスマートホンの画面が突然変わった。
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